◆内装デザイン
秋田スギの柱や梁などの力強い架構そのものをデザインのテーマにしている。その中でも秋田スギの太い丸太の大黒柱は、梁などと共に、居間・食堂の大きく吹抜けた空間の中心であり、文字どおり大きな空間を力強く支えている。
・秋田スギと白壁のモダンな調和:白い真壁と、秋田スギの柱などの軸組・梁組・造作・床材・天井材の木部との対比の調和が美しい。
・丸太の大黒柱:大きな吹抜け空間の丸太の大黒柱と横に走る太い梁は、この家と秋田スギの象徴。
・大らかな空間 :床と天井が秋田スギの広間型の居間・食堂は大きく吹抜け大らか。
・天窓:吹抜け上部の天窓から降り注ぐ光は秋田スギの内装材と手摺の縦格子の風合いを増す。
・2階手摺:吹抜けの長さ4間の連続した秋田スギの縦格子は素材感と陰影が美しくアクセント。
・秋田スギの使い分け:硬さと強度が必要な床板は「赤身の節あり秋田スギ」、遠目の吹抜け天井は「赤白の節あり秋田スギ」、階段手摺などの一部壁は「白身の小節秋田スギ」と、デザイン的機能的に使い分けする。
・秋田スギ加工材の使い分け:無垢材の他にデザインと機能に優れたローコストの秋田スギ加工材を使用する。秋田スギ半硬質樹皮ボードは、屋根断熱材受け・付加断熱・吸音材・天井仕上材の4役の機能があり、デザイン上からも2階天井に使用する。秋田スギ合板は2階床の仕上材にし、和室や玄関の天井にもなっている。
◆外装デザイン
街中に似合う、総秋田スギ張りで機能とシンプルな現代的デザイン。
・水平屋根とシンプルな現代性:勾配屋根の総板張りは別荘と違って街中では似合わないが、機能を共った水平屋根とシンプルな形体で現代性をだし、街中に似合う秋田スギ総板張りのデザイン。
・秋田スギ総板張:20数年間、秋田で200棟以上の住宅設計の実績と理論から、外装材で耐候性に優れている(費用対効果を考え)のは秋田スギと考えているので、秋田スギ「縦羽目板張り目板打ち」の総板張である。秋田スギ(植林)の赤身は耐候性があるが、下見板の両脇の白身部分は耐候性が少なく弱点なのでその部分を赤身の目板打ちで保護する。機能と、素材性が豊かで立体感がある板張方式によりデザイン性が優れる。
さらに透明性があり木目が見える低コストな木材長期間保護塗料で耐候性を増す。
・バルコニー:秋田スギ赤身の透かし感覚のスノコ上の手摺はシンプルの中にアクセント。
・玄関ドア:防犯性が強い断熱・気密の秋田スギのドアは入口のアクセント。
・軒裏の垂木あらわし:15×4.5cmの太い垂木が45cm間隔で連続し、深い陰影の豊かな表情。
◆そ の 他
・屋根断熱材:秋田スギ粒状樹皮断熱材
・畳床:秋田スギ軟質樹皮ボード
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◆内装デザイン
秋田杉の柱、梁が交錯する大きな吹抜を中心に、木が与えてくれる温もりや安心感の中で生活できる空間を考えました。
真壁構法にする事により、秋田杉の美しい柱・梁を露出させ木が常に呼吸する状態にし、躯体を長持ちさせます。
床・天井の秋田杉も躯体と共に湿度調整をするため、湿気の多い時期など高い調湿効果を発揮してくれるので、消臭・防カビ・防ダニ効果も期待でき健康的です。
手摺や床などに使用し直接触れる事で伝わってくる、秋田杉の温かさを感じる事が出来ます。
高さのある吹抜にトップライトを設け、秋田杉の空間に光の変化や陰影を作り出し、白壁と美しい木目の調和を演出してます。
◆外装デザイン
大きな方流れ屋根と柔らかな秋田杉の質感が生み出す、目板張のタテのラインがシンプルでありながら、杉の存在感を表すデザインです。
ポーチ、バルコニーは杉板を横に使い全体のポイントとし、建物の外観を引き締めるアクセントとしています。
・適材適所
外装・・・耐久性に優れた杉の赤身部分を使用
◆そ の 他
・屋根下地材:野地板に秋田杉の小巾板 t12
・畳床:秋田杉合板 t24
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